無料で始めるメルマガ配信の手順(2026年版)|ツールの選び方から最初の1通まで

この記事でできること

費用をかけずにメルマガ配信を始め、届く・違反しない・次回も続けられる状態まで持っていけます。ツール選びの基準、最初に用意するもの、設定の順番を一本にまとめました。Brevo の無料プランでの進め方を例にしていますが、考え方は他のツールでも同じです。


なぜ必要か

「まずは Gmail や Outlook で宛先に一斉送信」はお勧めしません。理由は3つあります。

  1. 届かない:フリーメールから多数宛てに送ると、迷惑メール扱いや送信制限の対象になります。2024年以降、Gmail・Yahoo は独自ドメインからの認証済み送信を求めています(送信者ガイドライン)
  2. 法律の表示義務を満たしにくい:広告・宣伝メールには送信者名・住所・問い合わせ先・配信停止方法の表示が必要で、停止の申し出を受けたら以後送れません(法令対応まとめ)
  3. BCC の事故:宛先を CC に入れてアドレスが全員に見える事故は、個人情報の漏えいです

配信ツールを使えば、これらは最初から仕組みで満たせます。無料プランで足ります。


無料で始める前に用意するもの

用意するもの理由費用
独自ドメインのメールアドレス(例:info@自社ドメイン)フリーメールは差出人に使えない。認証(SPF・DKIM)はドメイン単位ドメイン年1,000〜2,000円程度。既に会社ドメインがあれば不要
DNSを編集できる管理画面認証レコードを追加する不要
同意を得た配信先リスト同意のない宛先には送れない(特定電子メール法)不要
送信者の名称・住所・問い合わせ先メールに表示する義務不要

注意: 購入したリストや、名刺交換しただけで同意のない相手への一斉送信は避けてください。法律上送れる相手でも、迷惑メール報告が増えると以後の到達率が下がります。


無料プランを選ぶときの確認点

無料プランは「無料でどこまでできるか」より「有料に上げるときに何が変わるか」で選びます。

確認点見るところ例(2026年10月時点の公式ページ)
上限の決まり方送信数か、連絡先数かBrevo:1日300通、連絡先は10万件まで保存。Mailchimp:連絡先250件未満
独自ドメインの認証SPF・DKIM・DMARC を設定できるかBrevo は無料プランで設定可
配信停止リンクの自動挿入法律と Gmail 要件の両方に必要Brevo は自動で挿入し、ワンクリック解除のヘッダーも付与
ロゴ表示無料プランのメール下部にツールのロゴが入るかBrevo・Mailchimp とも無料プランは入る
自動化ウェルカムメールなどを無料で組めるかBrevo は連絡先2,000件まで無料
日本語の情報設定で迷ったときに調べられるかBrevo は公式の日本語サイトと BrevoNavi のガイドあり。Mailchimp は日本語の公式情報なし

料金の詳しい比較はMailchimpとBrevoの違いとBrevoの料金プランの選び方を参照してください。


最初の1通までの手順(Brevo の例)

  1. アカウントを作る:メールアドレスと会社情報を登録します。審査に関わる入力はアカウント作成と会社情報の入力を参照
  2. 送信者とドメインを認証する:「Senders, Domains & Dedicated IPs(送信者・ドメイン・専用IP)」で独自ドメインを登録し、表示された SPF・DKIM のレコードを DNS に追加します。お名前.com・エックスサーバー・ムームードメインなど設定先ごとの入力は初期設定ナビが案内します
  3. DMARC を p=none で追加する:なりすまし対策と Gmail・Yahoo 要件のため。手順はSPF・DKIM・DMARC完全設定
  4. 連絡先を取り込む:同意のあるアドレスだけを CSV にし、「Contacts(連絡先)」→「Import contacts(インポート)」で取り込みます。整理の仕方は連絡先のインポート
  5. 登録フォームを置く:今後の読者を増やすために、サイトに登録フォームを設置します。ダブルオプトインにすると同意の記録が残ります
  6. メールを作る:既存テンプレートで件名・差出人・本文を作ります。フッターに名称・住所・問い合わせ先を入れ、配信停止リンクのブロックは消さない(最初のメールを作る、署名の設定)
  7. テスト送信:自分と、できれば Gmail・Outlook・iPhone の宛先に送って表示とリンクを確認します(配信設定とテスト送信)
  8. 配信して結果を見る:開封率・クリック率・バウンス・配信停止を確認し、次号に活かします(配信実行と結果の確認)

無料プランの1日300通は「翌日に繰り越しなし」なので、300件を超えるリストに送る場合は日を分けるか、Starter(月¥1,140〜)に上げます。


続けるためのコツ

  • 頻度を決める:月2回なら月2回と決め、守れる頻度で始めます。空くと忘れられ、詰めすぎると配信停止が増えます(配信頻度の最適化)
  • 件名は内容が分かる短さに:「○○のお知らせ」より「10月の価格改定と対応期限」のように具体的に(件名とは)
  • 反応のないアドレスを外す:1年以上開封がない相手は、確認メールを1回送って外します。到達率を守る基本です(リエンゲージメント)
  • 届かないときは原因を層で切り分ける:メールが届かない原因と対策の全体像

よくある疑問

Q. 独自ドメインがありません。Gmail のアドレスのままでは始められませんか? A. 配信ツールでも差出人にフリーメールは使えません(Gmail 宛てで拒否されます)。ドメインは年数千円で取得でき、以後の到達率と信頼に直結するので、最初に用意してください。

Q. 無料プランのロゴ表示は、読者にマイナスですか? A. 大きな問題にはなりません。ロゴを消したい場合、Brevo は Standard 以上で非表示になります。

Q. 社内の数十人への連絡にも配信ツールは必要ですか? A. 社内連絡は広告・宣伝ではないので法律上の要件は異なりますが、BCC の事故防止と配信停止の管理という意味で、ツールを使う方が安全です。

Q. 始めてから相談できますか? A. 設定で止まった、届かない、という段階で無料相談に申し込めます。画面共有で一緒に確認します。


出典(確認日:2026年10月23日)


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