Gmail・Yahooの送信者ガイドライン対応チェックリスト|Brevoで満たす方法と日本の注意点

この記事でできること

Gmail・Yahoo・Microsoftが送信者に求める要件を、Brevoが自動で満たすものと自分で設定が必要なものに分けて確認できます。「うちは対象なのか」「Yahoo! JAPANは関係あるのか」という日本の送信者がつまずきやすい点も整理しています。


なぜ必要か

時期内容
2024年2月1日Google(Gmail)とYahoo(Yahoo Mail・AOL)が送信者要件の適用を開始
2025年5月Microsoft(Outlook.com・Hotmail・Live)が同様の基準を発表

要件を満たさないメールは、内容に関係なく迷惑メールフォルダ行きや受信拒否(Gmailでは 5.7.26 エラー)になります。Brevoのヘルプも、「DMARCで認証していないドメインからMicrosoft宛てに送ったメールは迷惑メール扱いか拒否される」と明記しています。

注意: ここでの「Yahoo」は米国Yahoo(yahoo.com・AOL)のことです。日本のYahoo! JAPANメール(yahoo.co.jp)は運営会社が異なり、要件も別です。違いは後半で説明します。


要件の一覧

要件すべての送信者1日5,000通超の送信者Brevoでの扱い
独自ドメインから送る必要必要自分で用意(フリーメールのアドレスは不可)
SPFまたはDKIMどちらか必要両方必要ドメイン登録時に表示されるレコードを自分でDNSに設定
DMARC推奨必要(p=none で可)自分でDNSに設定
差出人ドメインと認証ドメインの一致(アライメント)推奨必要差出人アドレスのドメイン(またはそのサブドメイン)で認証していれば満たす
ワンクリック配信停止(List-Unsubscribe ヘッダー)推奨必要Brevoが自動で付与
本文に分かりやすい配信停止リンク必要必要テンプレートの配信停止ブロックを残す
配信停止の反映速やかに2日以内(Yahoo)Brevoが自動で反映
迷惑メール率 0.3%未満必要必要Brevoの統計とGmail Postmaster Toolsで監視
正引き・逆引きDNS(PTR)、TLS必要必要Brevoの送信サーバー側で対応済み
RFC 5322 準拠の形式必要必要Brevoの送信サーバー側で対応済み

「1日5,000通」は同じ主ドメインからの合計で数えます。example.com から2,500通、news.example.com から2,500通送れば、合わせて5,000通です。


チェックリスト(上から順に)

1. 差出人を独自ドメインにする

「Senders, Domains & Dedicated IPs(送信者・ドメイン・専用IP)」→「Senders(送信者)」で、@gmail.com や @yahoo.co.jp のアドレスを使っていないか確認します。使っていれば、自社ドメインのアドレスに替えます。

2. SPFとDKIMを設定する

同じ画面の「Domains(ドメイン)」タブでドメインを登録し、表示されたDNSレコードを設定します。手順は送信者ドメインの認証(SPF・DKIM)、お名前.com・エックスサーバー・ムームードメインなど設定先ごとの入力方法は初期設定ナビで確認できます。

3. DMARCを p=none で追加する

DNSに次のようなTXTレコードを追加します(_dmarc.example.com)。

v=DMARC1; p=none; rua=mailto:dmarc-reports@example.com

p=none は「認証に失敗しても何もしない」設定で、要件はこれで満たせます。rua を入れておくと、認証結果の集計レポートが届き、なりすましの有無が分かります。段階的に quarantine・reject へ進める方法はSPF・DKIM・DMARC完全設定を参照してください。

注意: DMARCレコードは1ドメインに1つだけです。既にある場合は上書きせず、内容を確認してください。

4. 差出人ドメインと認証ドメインをそろえる

認証したドメインが example.com なら、差出人は info@example.com か news@mail.example.com のようにそのドメインかサブドメインにします。認証したのが mail.example.com で差出人が info@example.com だと、ずれが生じます。

5. 配信停止はBrevoの仕組みに任せる

Brevoはキャンペーンメールとトランザクションメールに List-Unsubscribe ヘッダーを自動で付けます。自分でやることは、テンプレートの配信停止リンク(ブロック)を消さないことだけです。配信停止の反映もBrevoが自動で行います。

6. 迷惑メール率を監視する

  • Brevoの「Campaigns(キャンペーン)」→「Statistics(統計)」で、迷惑メール報告の件数と率を確認します
  • Gmail宛ての詳細は Google Postmaster Tools にドメインを登録すると見られます。Googleは 0.1%未満を目標に、0.3%以上にならないことを求めています

超えたときの対処はバウンス・迷惑メール報告が増えたときの対処法を参照してください。

7. 送信量が急に増える予定なら、段階的に増やす

新しいドメインや専用IPで一気に大量送信すると、要件を満たしていても評判が付かず届きにくくなります。ウォームアップ戦略を参照してください。


Yahoo! JAPANメール(yahoo.co.jp)はどうなるか

日本の利用者が多いYahoo! JAPANメールは、LINEヤフー株式会社が運営しており、米国Yahooの送信者要件とは別です。Yahoo! JAPANメールの公式告知(2024年5月・12月)では次のように説明されています。

  • Gmailと同様の措置(5,000通超の送信者への義務化)を行う予定は「現時点では」ない
  • ただし送信者には送信ドメイン認証(SPF・DKIM・DMARC)への対応を推奨しており、いずれの認証も導入・判定クリアしていないメールは迷惑メールと判定、または受信を拒否する場合がある
  • 認証を通過したメールには、申請によりブランドアイコンを表示する仕組みがある

つまり、Yahoo! JAPAN宛てに届けるためにも、上のチェックリスト1〜3は同じように必要です。義務の有無にかかわらず、認証なしのメールは日本のプロバイダでも届きにくくなっています。


よくある疑問

Q. 1日5,000通も送らないので、対象外ですか? A. 「すべての送信者」向けの要件(独自ドメイン、SPFまたはDKIM、迷惑メール率0.3%未満、本文の配信停止リンク)は送信量に関係なく適用されます。DMARCとワンクリック解除は5,000通超で必須ですが、Microsoft宛てはDMARCがないと迷惑メール扱いになるため、送信量にかかわらず設定しておくことを勧めます。

Q. DMARCは p=none のままでよいですか? A. 要件としては p=none で足ります。なりすまし対策としては quarantine や reject に進める方が強くなりますが、正規のメールが止まるリスクがあるため、集計レポートで送信元を確認してから段階的に進めてください。

Q. トランザクションメール(注文確認など)にも配信停止リンクが必要ですか? A. 本文の配信停止リンクが必須なのはマーケティングメールと購読メールです。注文確認やパスワード再設定などの取引メールには必須ではありません。ただし、取引メールに宣伝を混ぜると、マーケティングメールとして扱われます。

Q. Brevoの無料プランでも要件を満たせますか? A. 満たせます。認証(SPF・DKIM・DMARC)はプランに関係なく設定でき、List-Unsubscribe ヘッダーも全プランで自動付与されます。


出典(確認日:2026年10月15日)


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