Brevoで始めるSMS配信|メール以上の即時性を活用する
Brevoのメール機能を使いこなしている皆さんに朗報です。Brevoはメール送信だけでなく、ネイティブSMS機能を備えており、時間指定配信や顧客セグメント別配信が可能です。本記事では、SMS キャンペーンの初期設定から配信実行までを、実装的に解説します。
なぜSMSなのか|メールとの使い分け
- 開封率:メール(20~30%)vs SMS(98%以上)
- 最適な用途:緊急通知、期間限定キャンペーン、予約確認
- 顧客満足度:オプトイン管理が厳密なら、むしろ好意的に受け取られやすい
準備フェーズ|SMS配信に必要な条件
1. 国と料金プランの確認
Brevo管理画面で Settings(設定) → SMS settings(SMS設定) にアクセスし、以下を確認:
- 利用国が対応しているか(日本は対応)
- 月単位のクレジット購入か従量課金か
- 送信者名(アルファベットまたは数字のみ、最大11文字)
ヒント: 送信者名は企業名またはブランド名を登録。顧客が送信者を認識できることが配信成功率を高めます。
2. 連絡先リストの電話番号を準備
Contacts(連絡先)リストの各レコードに携帯電話番号を E.164形式で登録:
正しい形式:+81901234567(国番号+ハイフンなし)
間違い:09-0123-4567 または +81-90-1234-567
既存の電話番号がある場合:
- Contacts(連絡先) → List(リスト)
- 対象リストを選択 → Import Contacts(連絡先をインポート)
- CSVで一括アップロード(Phone フィールドを E.164形式で)
重要: 無効または形式が違う番号は自動的にスキップされます。事前に データをクリーニングすることをお勧めします。
SMS キャンペーン作成手順
ステップ1:キャンペーン管理画面へアクセス
Campaigns(キャンペーン) → Create Campaign(キャンペーンを作成)
表示される選択肢から SMS を選択(Email ではなく)
ステップ2:基本情報を設定
| 項目 | 設定内容 | 例 |
|---|---|---|
| Campaign name | 内部管理用の名前 | ”2026年4月春セール告知” |
| SMS content | メッセージ本文(最大160文字推奨) | “🌸春セール開催中!全品20%OFF。詳細:[短縮URL]“ |
| Sender name | 送信元(事前設定値から選択) | “会社名” |
ヒント: 160文字を超えると複数メッセージに分割され、料金が増加します。簡潔さを意識しましょう。
ステップ3:配信対象を指定
Select Recipients(受信者を選択)
- Entire list(リスト全体):すべての連絡先に配信
- Segment(セグメント):特定の顧客グループに配信
セグメント活用例:
- 過去3ヶ月以内に購入した顧客のみ
- メール開封率が高い顧客のみ
- 特定の地域に居住する顧客のみ
セグメントが未作成の場合、Contacts(連絡先) → Segments(セグメント) で事前に作成すること。
ステップ4:配信スケジュールを設定
- Send immediately(今すぐ送信):テスト段階はこちら
- Schedule(スケジュール):最適な配信日時を指定
注意: 相手国の営業時間を意識。日本の企業顧客なら 9時~19時を避け、朝6時~8時、夜20時~21時が効果的という統計があります。
ステップ5:プレビューと送信
本文に記号やURLが正しく表示されているか確認後、Send(送信) をクリック。
配信フロー図
┌─────────────────────┐
│ SMS テンプレート作成 │
│ (160字以内) │
└──────────┬──────────┘
│
┌──────────▼──────────┐
│ セグメント選択 │
│ (全体/特定グループ) │
└──────────┬──────────┘
│
┌──────────▼──────────┐
│ 配信スケジュール │
│ (即時/予約) │
└──────────┬──────────┘
│
┌──────────▼──────────┐
│ プレビュー確認 │
└──────────┬──────────┘
│
┌──────────▼──────────┐
│ 送信実行 │
└─────────────────────┘
配信後|パフォーマンス追跡
Campaigns(キャンペーン) → 該当キャンペーン選択 → Analytics(分析)
- Delivered(配信数)
- Failed(失敗数) ← 電話番号形式エラーをここで把握
- Unsubscribe(配信停止) ← 法令遵守確認
ヒント: 失敗率が5%を超える場合、リストの電話番号形式を再確認しましょう。
よくあるトラブル
| 問題 | 原因 | 解決策 |
|---|---|---|
| ”Some contacts have no phone number”と表示 | 電話番号フィールドが空白 | CSVで一括補充またはセグメント条件を「電話番号が存在」に絞る |
| 配信停止数が多い | オプトインなしで配信 | 必ず事前同意を得たリストのみ使用 |
| URLが途中で切れて表示 | 本文内容が160文字超 | 短縮URLサービス(bit.lyなど)を活用 |
SMS配信の注意点|法的・倫理的側面
- 事前同意の取得:顧客の明示的な同意なしに配信するとコンプライアンスリスク
- STOP対応:配信停止希望は法律で対応義務あり(Brevoは自動処理)
- 配信時間帯:夜間や早朝の配信は好意度が下がる傾向
次のステップ|メール+SMSの統合戦略
SMSだけで完結させず、メールと組み合わせることで効果アップ:
詳細は後述の関連記事を参照ください。