はじめに
Eコマースやfintech企業では、SMS認証コード(OTP:One-Time Password)の配信がセキュリティの要になります。Brevo SMSを使えば、高い到達率で認証コードを届けられますが、配信の仕組みと設定には工夫が必要です。
この記事では、Brevoで認証コード配信を安全かつ確実に実装するための設定方法とベストプラクティスを解説します。
SMS認証コード配信が重要な理由
認証コード配信は、以下の理由から他のSMSキャンペーンとは異なる扱いが必要です:
- 時間的な制約:5〜10分以内に届く必要がある
- 到達率の重要性:配信ミスが直接サービスの利用を妨げる
- セキュリティ:コード情報の漏洩防止が重要
BrevoNaviで複数のクライアント環境を運用してきた経験では、認証コード配信に専用キャンペーンを設けることで、エラーハンドリングの透明性が高まり、配信遅延時の顧客サポートも効率化することを確認しています。
Brevo管理画面での認証コード配信の設定手順
1. 専用キャンペーンの作成
管理画面から Campaigns(キャンペーン) → SMS(SMS) に進みます。
認証コード配信用に新しいキャンペーンを作成する際、以下を設定します:
- キャンペーン名:「認証コード配信_本番」など明確に
- 説明:用途を明記(例:サインアップ認証用)
重要: 認証コード配信と一般的なSMS商材は異なるキャンペーンで管理してください。
2. テンプレートの設計
認証コード用SMSテンプレートは、シンプルさと安全性のバランスが重要です。
推奨テンプレート例:
【アプリ名】認証コード: {OTP_CODE}
有効期限: 10分間
このコードを第三者と共有しないでください。
テンプレートを作成する際は、Messages(メッセージ) → SMS Templates(SMSテンプレート) を使用します。
ヒント: Brevo管理画面ではテンプレート内に動的変数(
{OTP_CODE}など)を挿入できます。送信前にプレビューで確認してください。
3. APIまたは自動化ワークフロー経由での配信
認証コード配信には2つのアプローチがあります:
方法A:Brevo APIを直接使用 開発チームがBrevo SMS APIを統合し、認証処理時にリアルタイムで配信。最も確実で推奨される方法です。
方法B:Brevo Automation(オートメーション)で配信 トリガー条件を設定し、ユーザーのサインアップアクション時に自動配信。
Automation設定の場合: Automation(オートメーション) → Create Automation(オートメーション作成) → トリガーを「API call」または「Contact form submission」に設定
配信の確実性を高めるベストプラクティス
1. リトライロジックの構築
Brevo管理画面では直接的なリトライ設定はありませんが、API連携時にクライアント側でリトライロジックを実装することが重要です。
配信失敗時に自動的に再試行する仕組みを用意しましょう:
- 初回失敗時:3秒後に再試行
- 2回目失敗時:10秒後に再試行
- 3回目失敗時:カスタマーサポートへエスカレーション
2. 配信ステータスの監視
Analytics(分析) → SMS Campaigns(SMSキャンペーン) から配信レポートを確認し、以下を監視します:
- Sent Rate(送信成功率):98%以上が目安
- Delivery Rate(配信成功率):96%以上が目安
- Bounce Rate(バウンス率):2%未満が目安
通常のキャンペーンより成功率の閾値を高めに設定し、問題が発生した場合は即座に対応できる体制を作ります。
3. 送信元の明確化
Senders(送信元) で認証コード専用の送信元を登録し、ユーザーが信頼できる名前を表示します。
例)「CompanyName-AUTH」
4. 到達性の向上
BrevoのSMS Sending Settings(SMS送信設定) で以下を確認:
- キャリア最適化が有効になっているか
- プレフィックス設定が国内対応になっているか
トラブルシューティング
配信遅延が発生した場合
- Logs(ログ) → SMS Logs(SMSログ) でエラーメッセージを確認
- 「Throttled」表示の場合は配信レート制限に達しているため、Brevoサポートに相談
- 特定キャリアで配信遅延がないか確認
エラー率が高い場合
- テンプレートに特殊文字が含まれていないか確認
- 電話番号形式(国コード含む)が正しいか検証
- ブロックリストに誤ったナンバーが登録されていないか確認
注意: 認証コード配信のエラーはユーザー体験に直結するため、24時間以内の対応が必須です。
セキュリティ上の注意点
- コードの有効期限を必ず設定(推奨:5〜10分)
- コード自体の複雑度を十分に保つ(6〜8桁の英数字ランダム)
- BrevoのSMS送信ログには個人情報が記録されるため、アクセス権限を制限
- 定期的にコード使用率を監視し、不正なアクセス試行がないか確認