法令・コンプライアンス

個人情報保護法

APPI

要点:個人情報保護法(APPI)は日本の個人情報取り扱いを規制する法律で、メールアドレスを含む個人情報の取得・利用・管理に関するルールを定める。2022年改正により罰則強化・外国への第三者提供規制も追加された。

個人情報保護法(APPI)とは

個人情報保護法(APPI:Act on the Protection of Personal Information)は、日本において個人情報の適切な取り扱いを定めた法律で、2003年に成立し、その後2015年・2020年・2022年と改正が重ねられています。メールアドレスは、氏名などと結びつけば「個人情報」に該当するため、メールマーケティングを行う日本企業はAPPIの適用を受けます。個人情報保護委員会(PPC)が監督機関であり、2022年改正からは違反企業への罰則も大幅に強化されました。

主な要件

APPIの主な義務として、利用目的の特定と通知・公表、利用目的の範囲内での利用、安全管理措置の実施、第三者提供への制限(原則として本人同意が必要)、本人からの開示・訂正・削除請求への対応があります。

外国にある第三者に個人データを渡すときは、委託の場合も含めて原則として本人の同意が必要です(第28条)。ただし、日本と同等の水準の制度があると委員会が指定した国(EUと英国)にある事業者は、この「外国」から除かれます。

Brevoでの対応

確認することBrevoの場合
契約の相手フランス・パリに本社を置く Brevo SAS(利用規約の契約主体)
データの保管場所主なホスティングはフランス(OVH)とベルギー(Google Cloud)。利用規約のDPA付属書にサブプロセッサーの一覧と所在国が載っている
外国への提供の扱い契約相手がEU域内にあるため、第28条の同意は原則不要。委託として扱い、委託先の監督(第25条)を行う
データ処理契約(DPA)利用規約(Terms of Service)の付属書3として、契約に含まれている

サブプロセッサーには、サポートやCDN、AI機能を担う米国やインドなどの事業者も含まれます。プライバシーポリシーには、委託先の所在国(フランスなど)とサーバーの所在国を書いておきましょう。外国でデータを扱う場合は、その国の制度を把握したうえで安全管理措置をとり、本人が知り得る状態にすることが求められます(個人情報保護委員会 FAQ Q10-25)。

詳しくは日本・EU・米国に配信するときの法令比較とBrevoでの対応で説明しています。

注意点

注意: 問い合わせ対応のためだけに得たメールアドレスを、利用目的に含めずにメルマガへ追加すると、目的外利用になるおそれがあります。登録フォームやプライバシーポリシーに、メール配信に使うことを書いておいてください。

ヒント: 名刺交換で得た連絡先に自社の広告メールを送ることは、個人情報保護委員会のFAQ(Q4-16)で「取得の状況からみて利用目的が明らか」な場合にあたるとされています。ただし特定電子メール法の受信拒否への対応は別に必要です。

ヒント: 日本とEUは、互いに相手の制度を十分な水準と認め合っています。EU居住者のデータを扱う場合は、EU側から日本に移すデータに「補完的ルール」がかかる点も確認してください。

※本記事は情報提供を目的としており、法的アドバイスではありません。具体的な対応については弁護士等の専門家にご確認ください。(確認日:2026年11月4日。出典:個人情報保護委員会「外国にある第三者への提供編」ガイドライン、FAQ Q4-16・Q10-25・Q12-1、Brevo Terms of Service 2025年10月1日版)

最終更新日:2026年11月4日
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